しゅぜんじものがたり
修禅寺物語

冒頭文

(伊豆(いづ)の修禪寺(しゆぜんじ)に頼家(よりいへ)の面(おもて)といふあり。作人(さくにん)も知れず。由來もしれず。木彫の假面(めん)にて、年を經たるまゝ面目分明ならねど、所謂(いはゆる)古色蒼然たるもの、觀(み)來(きた)つて一種の詩趣をおぼゆ。當時を追懷してこの稿成る。) 登場人物 面作師(おもてつくりし) 夜叉王(やしやわう) 夜叉王の娘 かつら 同 かへで か

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「文藝倶樂部」1911(明治44)年1月

底本

  • 日本現代文學全集34 岡本綺堂・小山内薫・眞山青果集
  • 講談社
  • 1968(昭和43)年6月19日