きゅうぶんにほんばし 07 テンコツさんいっか |
| 旧聞日本橋 07 テンコツさん一家 |
冒頭文
——老母よりの書信——鼠小僧(ねずみこぞう)の家は、神田和泉町(いずみちょう)ではなく、日本橋区和泉町、人形町通り左側大通りが和泉町で、その手前の小路が三光新道、向側——人形町通りを中にはさんで右側大通りが堺町、及(および)がくや新道、水天宮は明治七、八年から芝三田辺より来られ候。三光新道が鼠小僧の家、母親と妹がすまつてゐて、妹には旦那(だんな)があつて、その旦那の来てゐる時は、表のこうし戸の前に
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 旧聞日本橋
- 岩波文庫、岩波書店
- 1983(昭和58)年8月16日