わがひとにあたうるあいか |
| わがひとに与ふる哀歌 |
冒頭文
目次 晴れた日に曠野の歌私は強ひられる——氷れる谷間新世界のキィノー田舎道にて真昼の休息帰郷者同反歌冷めたい場所で海水浴わがひとに与ふる哀歌静かなクセニエ咏唱四月の風即興秧鶏は飛ばずに全路を歩いて来る咏唱有明海の思ひ出(読人不知)かの微笑のひとを呼ばむ病院の患者の歌行つて お前のその憂愁の深さのほどに河辺の歌漂泊寧ろ彼らが私のけふの日を歌ふ鶯(読人不知) 古き師と少なき友に献ず 晴れた日に
文字遣い
新字旧仮名
初出
「わがひとに与ふる哀歌」1935(昭和10)年10月5日
底本
- 詩集 わがひとに与ふる哀歌
- 日本図書センター
- 2000(平成12)年2月25日