いぼ
いぼ

冒頭文

一 にいさんの松吉(まつきち)と、弟の杉作(すぎさく)と、年もひとつちがいでしたが、たいへんよくにていました。おでこの頭が顔のわりに大きく、わらうと、ひたいにさるのようにしわがよるところ、走るとき、両方の手をひらいてしまうところも同じでした。 「ふたり、ちっとも、ちがわないね。」 と、よく人がいいました。そうすると、にいさんの松吉が、口をとがらして、虫くい歯のかけたところからつば

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編
  • 講談社文庫、講談社
  • 1972(昭和47)年2月15日