ざんげ
ざんげ

冒頭文

一 ロシアのウラディミイルといふ町に、イワン・アシオノフといふ商人がゐました。住居(すまひ)と、店を二つももつてゐるほどのはたらき人で、謡(うた)をうたふことの大好きな、おどけ上手の、正直ものでした。 そのイワンが或(ある)夏、ニズニイといふ町の市へ品物をさばきに出かけました。イワンが馬車をやとつて荷物をつみ入れさせ、子どもたちや、おかみさんに、いつてくるよとあいさつをしますと、お

文字遣い

新字旧仮名

初出

「赤い鳥」1924(大正13)年11月

底本

  • 日本児童文学大系 第一〇巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日