まめこぞうのぼうけん
豆小僧の冒険

冒頭文

一 昔、或(あ)る大きな山の麓(ふもと)に小さなお寺がありました。小さな和尚さんと、小さな小僧とたつた二人さみしくそこに暮してをりました。 お寺のそばには小さな村がありました。小さな村の人たちは、小さなお寺と、小さな和尚さんと、小さな小僧とのことを、豆寺(まめでら)の豆和尚(まめをしやう)さんと豆小僧(まめこぞう)とよんでゐました。 小さなお寺ですから用事も沢山はありませ

文字遣い

新字旧仮名

初出

「赤い鳥」1925(大正14)年1月

底本

  • 日本児童文学大系 第一一巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日