のぞきめがね
のぞき眼鏡

冒頭文

村の鎮守さまのお祭で、さま〴〵の見世物がかゝつてゐました。その中に、のぞき眼鏡の掛小屋があつて、番台の男が、 「さあ坊ちやんがた、一銭銅貨一枚で、ゆつくりのぞくことができますよ。」 とにこ〳〵顔で子供たちをあつめてをりました。 村の男の子たちは、お母さんからいたゞいたお小遣ひの中から、一銭づつ出して、のぞき眼鏡を見ました。太郎(たらう)さんもその時、よその男の子たちと一緒に、その眼鏡

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第九巻
  • ほるぷ出版
  • 1977(昭和52)年11月20日