おおさむこさむ
大寒小寒

冒頭文

おほ寒(さむ)こ寒(さむ) 山から小僧が とんでくる…… 冬のさむい晩のこと、三郎(らう)はおばあさんと二人で、奥座敷のこたつにあたつてゐました。庭の竹やぶが、とき〴〵風に吹きたわむ音がして、そのあとは、しんとしづかになります。そして、遠くの方で犬の吠(ほ)える声がきこえたりするのも、山家の冬らしい気もちであります。大寒小寒(おほさむこさむ)の唄(うた)は、さういふさむい晩など、おば

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第九巻
  • ほるぷ出版
  • 1977(昭和52)年11月20日