かき

冒頭文

私(わたし)の村は「柿(かき)の木の村」でした。家といふ家のまはりには、大きな小さな柿の木が、立ち並んでゐました。 夏は、村ぢゆうが深い青葉につゝまれ、秋はあざやかな紅葉(こうえふ)に染(そま)りました。紅葉(もみぢ)がちつてうつくしく色づいた実が、玉をつづつてゐるのを見るのは、どんなにたのしかつたでせう。 私の家の庭には、大きな柿の木が幾本もありましたので、家内だけで食べつく

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第九巻
  • ほるぷ出版
  • 1977(昭和52)年11月20日