ぼくのくに
僕の国

冒頭文

光つて泉の湧くそばに 僕の小さな窪(くぼ)がある。 僕の丈ほどふかくない。 はりえにしだなど生えてゐる。 夏には夏の花が咲く。 黄つぽい花や赤い花。 泉を僕は海と呼ぶ あたりの丘を山と呼ぶ。 そんなに僕は小いのだ。 僕はつくつた舩や町。 僕はさがした洞や穴。 洞や穴には名をつけた。 あたりのものは僕のもの、 頭の上の雀でも、 泉の中の

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第二八巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日