そりとランターン
そりとランターン

冒頭文

ランタンともしたそりだから、 ひばなみたいにはしつてる。 ランタンほのかなそりだから、 そこだけ粉雪見えてゐる。 ランタンあをいそりだから、 馴鹿(となかい)のしり光つてる。 ランタン消えそなそりだから、 誰かゞ両手でおほつてる。 ランタンゆれてるそりだから、 貂(てう)ははやしを出て見てる。

文字遣い

新字旧仮名

初出

「赤い鳥」赤い鳥社、1937(昭和7)年6月

底本

  • 日本児童文学大系 第二八巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日