デパートのまど
デパートの窓

冒頭文

デパートの窓の、カーテンがするりとあいた。時計がカン〳〵六つなる。デパートの窓から、パンをやくにほひがながれた。時計がカン〳〵八つなる。デパートの窓に、パラソルの花がひらいた。時計がカン〳〵十もなる。デパートの窓に、ソーダ水を、三人すつた。時計がカン〳〵十二なる。デパートの窓から、カン〳〵帽子落とした。時計がカン〳〵二つなる。デパートの窓から、ゆつくりと雲が出た。時計がカン〳〵四つなる。デパートの

文字遣い

新字旧仮名

初出

「赤い鳥」赤い鳥社、1931(昭和6)年11月

底本

  • 日本児童文学大系 第二八巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日