あとがき ――『おじいさんのランプ』あとがき――
あとがき ――『おぢいさんのランプ』後書――

冒頭文

はじめて世に出る童話集なので、心のなかでひやひやしてゐます。昨年、良寛(りやうくわん)さんの伝記物語「手毬(てまり)と鉢(はち)の子」を出すときにも、それは私がはじめて書いた本なので、ひやひやしました。しかし、こんどはまたこんどで、別な不安があります。 前の本は伝記物語でした。つまり、良寛さんといふりつぱなお坊さんがじつさいにゐて、その人の書き残したものや、その人について書かれたものもい

文字遣い

新字旧仮名

初出

「おぢいさんのランプ」有光社、1942(昭和17)年10月

底本

  • 日本児童文学大系 第二八巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月