だいぼさつとうげ 14 おぎんさまのまき
大菩薩峠 14 お銀様の巻

冒頭文

一 夜が明けると共に靄(もや)も霽(は)れてしまいました。天気も申し分のないよい天気であります。幸内は能登守の屋敷から有野村の伊太夫の家へ迎えられることになりました。 有野村へ迎えられて幸内が、その今までの経過をすっかり物語りさえすれば、万事は解釈されるのでした。神尾主膳の残忍さ加減と、その屋敷にいる盲剣客(めくらけんかく)の一種異様なる挙動とが、幸内の口から明らかになりさえす

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 大菩薩峠4
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1996(平成8)年1月24日