おなべとおさらとカーテン
お鍋とお皿とカーテン

冒頭文

これは せんせいが 一年生に してくださつた おはなしです。 あるおうちの お台所に お鍋とお皿とカーテンが くらしてゐました。 ところが おなべも お皿も カーテンも 毎日 おなじおしごとを してゐるのが、いやになつて、お台所から にげだすことに しました。 お鍋と お皿は さきにでぐちの ところへ いきましたが、まつても まつても カーテンが きません。 「はやくこないと 二人で行つて

文字遣い

新字旧仮名

初出

「コドモノクニ」東京社、1937(昭和12)年7月

底本

  • 日本児童文学大系 第二六巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日