ひつじさんと あひるさん
ひつじさんと あひるさん

冒頭文

あひるさんのうちの きんじよに、ひつじのやうふくやさんがありました。あひるさんは、がくかうからかへると、まいにち、ひつじさんのおみせへいって、ひつじさんが、ミシンでやうふくをぬふのを、みてゐました。 ひつじさんは、あひるさんが、まいにちきてうるさいので、おしまひには、あひるさんが、はなしかけても、へんじをしなくなりました。 「をぢさん、このきれ、なんていふの。」ときいても、 「をぢさ

文字遣い

新字旧仮名

初出

「幼年倶楽部」講談社、1930(昭和5)年9月

底本

  • 日本児童文学大系 第二六巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日