かくれんぼ
かくれんぼ

冒頭文

ある日、小ぐまさんとあひるさんが、かくれんぼをして遊びました。 ジヤンケンをして小ぐまさんが負けました。小ぐまさんは、あひるさんがむかふのお部屋に行つてゐる間に、机の下にもぐり込みました。 机の下にかくれた小ぐまさんは、あひるさんの来るのをどんなに待つたことでせう。一時間はたつぷりじつとしてゐました。それだのに、あひるさんは、まだ、さがしに来ないのです。 小ぐまさんは

文字遣い

新字旧仮名

初出

「子供之友」婦人之友社、1927(昭和2)年6月

底本

  • 日本児童文学大系 第二六巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日