せんそうとぶんか ――ちからとしてのぶんか だいさんわ
戦争と文化 ――力としての文化 第三話

冒頭文

一 昭和十六年の一月、即ちまる二年前、私はラジオを通じて「国防と文化」といふ題の講演をしました。 その草稿がありますから、それをまづ初めに掲げます。 いよいよ事態が切迫して来たやうであります。それに対して国を挙げての準備は整つてゐるでありませうか。 議会でも、質問を中止して、直ちに予算の審議にはひりました。 国家総力戦の真のすがたが、国民一人々々の眼にはつきりわかる時が近づきつ

文字遣い

新字旧仮名

初出

「力としての文化――若き人々へ」河出書房、1943(昭和18)年6月20日

底本

  • 岸田國士全集26
  • 岩波書店
  • 1991(平成3)年10月8日