せんそうとぶんか ――ちからとしてのぶんか だいさんわ
戦争と文化 ――力としての文化 第三話

冒頭文

一 昭和十六年の一月、即ちまる二年前、私はラジオを通じて「国防と文化」といふ題の講演をしました。 その草稿がありますから、それをまづ初めに掲げます。 [#「草稿」省略、内容は「国防と文化」(作品ID44664)とほぼ同文] 二年後の今日と雖も、私の云ひたいことは少しも変つてゐません。 そこで、この講演の主旨を、別の角度から、もつと詳しく敷衍してみようと思ひ

文字遣い

新字旧仮名

初出

「力としての文化――若き人々へ」河出書房、1943(昭和18)年6月20日

底本

  • 岸田國士全集26
  • 岩波書店
  • 1991(平成3)年10月8日