ぶんかうんどうへのはんせい ――とうほくぶんかきょうぎかいこうえん――
文化運動への反省 ――東北文化協議会講演――

冒頭文

翼賛運動の発足と同時に文化新体制といふ声が起つてきました。この声に応じて、最も率直に、同時に最も欣然として立上つたものは、全国に於る知識層であつたと私は思ひます。その知識層の中で、特に情熱をもつてこの翼賛運動に参加しようとした人々は、文化運動の名の下に、新しい組織と活動とに着手したのであります。 私共はかね〴〵知識層に対する一部世間の批判に対し、その当否よりもむしろ、知識層に属する者の一

文字遣い

新字旧仮名

初出

「文学界 第九巻第一号」1942(昭和17)年1月1日

底本

  • 岸田國士全集25
  • 岩波書店
  • 1991(平成3)年8月8日