けいこのしかた
稽古のしかた

冒頭文

僕が先日都新聞に書いた感想のなかで、「新劇を面白くする」方法として、大ざつぱな個条をいくつか挙げた中に、「稽古は少くとも二ヶ月間ぶつ通しでやること」といふ一ヶ条がある。それについて、今更ではないが、そこここで疑問を抱く人があり、坪内士行氏なども、P・Cといふパンフレットでこの問題に触れてをられるのをみた。 非常にお世辞のいい同氏の反駁を、僕が取立ててかれこれ云ふ筋合でもなし、殊に、演出に

文字遣い

新字旧仮名

初出

「劇作 第三巻第四号」1934(昭和9)年4月1日

底本

  • 岸田國士全集22
  • 岩波書店
  • 1990(平成2)年10月8日