ふつこくげんだいのげきさっか
仏国現代の劇作家

冒頭文

聊か抽象的になる恐れはあるが、無趣味な数字的表記を避けて、略年代順に各作家の寸評を試みることにする。 便宜上、時代的特色を基礎として、所謂現代劇作家の擡頭を四つの時期(エポオク)に別ければ、 一、自由劇場時代(一八八七—九四) 二、自由劇場没落後 三、一九一〇年前後 四、欧洲大戦後 此の順序を以て、直ちに各作家の年齢を推断することはできない。また、現存作家よ

文字遣い

新字旧仮名

初出

前文、一、自由劇場時代、二、自由劇場没落後「文芸講座 第十三号」文芸春秋社、1925(大正14)年4月25日、三、一九一〇年前後、四、欧洲大戦後「文芸講座 第十四号」文芸春秋社、1925(大正14)年5月15日

底本

  • 岸田國士全集19
  • 岩波書店
  • 1989(平成元)年12月8日