まなづるとダァリヤ
まなづるとダァリヤ

冒頭文

くだものの畑の丘のいただきに、ひまはりぐらゐせいの高い、黄色なダァリヤの花が二本と、まだたけ高く、赤い大きな花をつけた一本のダァリヤの花がありました。 この赤いダァリヤは花の女王にならうと思ってゐました。 風が南からあばれて来て、木にも花にも大きな雨のつぶを叩(たた)きつけ、丘の小さな栗(くり)の木からさへ、青いいがや小枝をむしってけたたましく笑って行く中で、この立派な三木のダ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 新修宮沢賢治全集 第十一巻
  • 筑摩書房
  • 1979(昭和54)年11月15日