いわなみしげおあてしょかん 01 せんきゅうひゃくさんじゅういちねんはちがつじゅうしちにち |
岩波茂雄宛書簡 01 一九三一年八月十七日 |
冒頭文
拝啓 残暑かえって厳しき折柄いよいよ御清健のことと拝察賀(よろこ)び奉(たてまつ)り候。 さて、「日本資本主義発達史講座」の件に関し、昨日編輯会議を開き、先日差上げたる私案及び貴店編輯部案を参酌(さんしゃく)して大体のことを決定仕(つかまつ)り候間諸種の点に関し御懇談仕りたく、御多忙中恐縮に存じ候得共(そうらえども)、御序(おついで)の節にでも御来駕を煩わし得れば幸甚に御座候処御都合如何に御座
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 野呂栄太郎全集 下
- 新日本出版社
- 1994(平成6)年12月5日