せかいかいだんめいさくしゅう 14 ラザルス
世界怪談名作集 14 ラザルス

冒頭文

一 三日三晩のあいだ、謎のような死の手に身をゆだねていたラザルスが、墓から這い出して自分の家(うち)へ帰って来た時には、みんなも暫くは彼を幽霊だと思った。この死からよみがえったということが、やがてラザルスという名前を恐ろしいものにしてしまったのである。 この男が本当に再生した事がわかった時、非常に喜んで彼を取り巻いた連中は、引っ切りなしに接吻してもまだ足りないので、それ食事だ飲

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 澁澤龍彦文学館 12 最後の箱
  • 筑摩書房
  • 1991(平成3)年10月25日