しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記

冒頭文

序詞 炭売(すみうり)のおのが妻こそ黒からめと。吟ぜし秀句ならなくに。黒き小袖に鉢巻や。其の助六がせりふに云う。遠くは八王寺の炭焼。売炭(ばいたん)の歯欠爺(はっかけじゝい)。近くは山谷(さんや)の梅干婆(うめぼしばゝ)に至る迄。いぬる天保の頃までは。茶呑咄(ちゃのみばな)しに残したる。炭売多助(たすけ)が一代記を。拙作(せっさく)ながら枝炭(えだずみ)の。枝葉を添(そえ)て脱稿(やきあげ)しも

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 圓朝全集 巻の十二
  • 近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
  • 1963(昭和38)年8月10日