かんざんじっとくえんぎ
寒山拾得縁起

冒頭文

徒然草(つれづれぐさ)に最初の仏はどうして出来たかと問われて困ったというような話があった。子供に物を問われて困ることはたびたびである。中にも宗教上のことには、答に窮することが多い。しかしそれを拒んで答えずにしまうのは、ほとんどそれは譃(うそ)だというと同じようになる。近ごろ帰一協会などでは、それを子供のために悪いと言って気づかっている。 寒山詩が所々(しょしょ)で活字本にして出されるので

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の文学 3 森鴎外(二)
  • 中央公論社
  • 1967(昭和42)年2月4日