「……するもしないも全く自分の勝手だが、作品というからには、鉄と石とカチ合って出来た火花のようなものでは駄目だ。あの太陽の光のように無限の光源の中から湧き出して来たようなものが、これこそ真の芸術だ。その作者こそ初めて真の芸術家だ。そうして乃公(おれ)は……それしきのことが何だ……」彼はそこまで考えると、いきなりベッドから跳起(はねお)きた。彼はずっと前から、原稿料で生活をして行(ゆ)きたいと考えて