ぶたいのことば
舞台の言葉

冒頭文

舞台の言葉、即ち「劇的文体」は、所謂(いわゆる)、白(せりふ)(台詞)を形造るもので、これは、劇作家の才能を運命的に決定するものである。 普通「対話」と呼ばれる形式は、文芸の凡(あら)ゆる作品中に含まれ得る文学の一技法にすぎないが、これが「劇的対話」となると、そこに一つの約束が生じる。それはつまり、思想が常に感情によつて裏づけられ、その感情が常に一つの心理的韻律(リズム)となつて流動する

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆70 語
  • 作品社
  • 1988(昭和63)年8月20日