プランクせんせいのおもいで
プランク先生の憶い出

冒頭文

物理學は19世紀の末から20世紀の初めにかけ革新的衝撃を受けた。クルツクスの輻射物 J・J・トムソンその他の放電攻究 電子の發明などは舊式の説明では齒に懸らず 皆當惑している際 相前後してエツキス線の發見あり また放射性物質の存在を確め 益々迷宮に入らんとする頃開拓された電波通信は 難なくマツクスウエルの電磁論から明瞭なる解釋と指導とを得て 數年間に大なる發展を遂げた。 マツクスウエルの所論によ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「科學朝日 2月號」朝日新聞東京本社、1948(昭和23)年2月1日

底本

  • 科學朝日 2月號
  • 朝日新聞東京本社
  • 1948(昭和23)年2月1日