いちしょうにんとして ――しょしんとたいけん――
一商人として ――所信と体験――

冒頭文

序言 この書には中村屋創立当時から現在までの推移をほぼ年代を追うて述べているが、店の歴史を語る主意ではない。店員たちに平素抱いている私の考えを取りまとめて話したいと思い、すべて自分の体験に即して商人の道を語ろうとしたので、勢いこの体系をなすに至った。私の店は、累代のしにせでもなければ親譲りの商家でもない。元来私は農家出で、一書生として青年期を送り、たまたま志を商売に起し夫妻力を協せて今日

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 相馬愛蔵・黒光著作集2
  • 郷土出版社
  • 1981(昭和56)年2月5日