きんのじゅうじかののろい
金の十字架の呪い

冒頭文

六人の人間が小さい卓子(テーブル)を囲んで座っていた。彼等は少しも釣合いがとれずちょうど同じ、小さい無人島に離れ離れに破船したかのように見えた。とにかく海は彼等をとりかこんでいた。なぜならある意味において彼等の島はラピュタのような大きいそして飜(ひるがえ)る他の島にとりかこまれていたから。なぜならその小さい卓子(テーブル)は大西洋の無限な空虚を走ってる、巨船モラヴィアの食堂に散らばってる多くの小さ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界探偵小説全集 第九卷 ブラウン奇譚
  • 平凡社
  • 1930(昭和5)年3月10日