ほうおうかんしょう 06 そのろく ――ほうおうぜっくじゅうさんしゅわやく(つけたり、ざつしななしゅ)―― |
放翁鑑賞 06 その六 ――放翁絶句十三首和訳(つけたり、雑詩七首)―― |
冒頭文
数日来残暑甚、羸躯発熱臥床、 枕上成此稿。辛巳八月二十三日。 楓橋に宿りて 宿楓橋 七年不到楓橋寺 客枕依然半夜鐘 風月未須輕感慨 巴山此去尚千重 七年(ななとせ)ぶりに来て見れば まくらにかよふ楓橋の むかしながらの寺の鐘 鐘のひびきの悽(かな)しくも そそぐ泪はをしめかし 身は蜀に入る客にして 巴山はとほし千里の北 この楓橋は、唐の張継の
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 河上肇全集 20
- 岩波書店
- 1982(昭和57)年2月24日