せかいかいだんめいさくしゅう 11 せいさんさい
世界怪談名作集 11 聖餐祭

冒頭文

これは、ある夏の涼しい晩に、ホワイト・ホースの樹の下にわれわれが腰をおろしているとき、ヌーヴィユ・ダーモンにある聖(セント)ユーラリ教会の堂守(どうもり)が、いい機嫌で、死人の健康を祝するために古い葡萄酒を飲みながら話したのである。彼はその日の朝、白銀(しろがね)の涙を柩(ひつぎ)おおいに散らしながら、十分の敬意を表して、その死人を墓所へ運んだのであった。 死んだのは、わたしの可哀そうな

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界怪談名作集 下
  • 河出文庫、河出書房新社
  • 1987(昭和62)年9月4日