げいじゅつじょうのこころえ |
| 芸術上の心得 |
冒頭文
一、堅く堅く志を立てること。 およそ一芸に秀で一能に達するには、何事によらず容易なことではできない。それこそ薪に臥し胆を嘗めるほどの苦心がいるものと覚悟せねばならない。昔から名人の域に達した人が、どれほど苦しんだかということは歴史に伝わっている。芸術は百芸の長である。故にその芸術を一生の仕事としようとする者は、初めに堅く志を立てて如何なる困難に出会っても撓(たわ)まず、その奥義を極めるまでは死すと
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 青春をいかに生きるか
- 角川文庫、角川書店
- 1953(昭和28)年9月30日、1967(昭和42)年6月30日43版