うりこひめこ
瓜子姫子

冒頭文

一 むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがありました。ある日おじいさんは山へしば刈(か)りに行きました。おばあさんは川へ洗濯(せんたく)に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯(せんたく)をしていますと、向(む)こうから大きな瓜(うり)が一つ、ぽっかり、ぽっかり、流(なが)れて来(き)ました。おばあさんはそれを見(み)て、 「おやおや、まあ。めずらしい大きな瓜(うり)だこと、さ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の諸国物語
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 1983(昭和58)年4月10日