一 むかし、摂津国(せっつのくに)の難波(なにわ)という所(ところ)に、夫婦(ふうふ)の者(もの)が住(す)んでおりました。子供(こども)が一人(ひとり)も無(な)いものですから、住吉(すみよし)の明神(みょうじん)さまに、おまいりをしては、 「どうぞ子供(こども)を一人(ひとり)おさずけ下(くだ)さいまし。それは指(ゆび)ほどの小(ちい)さな子でもよろしゅうございますから。」 と一生懸命(いっ