しんこうかじょうなかるべからず
信仰個条なかるべからず

冒頭文

旗色分明ならずんば三軍何を以て向ふ所を知らんや。信条は異論に対し、他派に対し、同一普通の信仰を有する一隊が敵と味方と朋友とを区別せんが為めの旌旗(せいき)なり。是れ微(なか)つせば以て精神界に出でゝ統制一致の運動を為(な)す能はず。 故に信条は歴史の産物なり。信条の生ずるは勢の必至なるものなり。 人或は曰ふ信条の如き狭隘(けふあい)、独断の物を掲げて以て世に示すことは思想の自由

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 現代日本文學大系 6 北村透谷・山路愛山集
  • 筑摩書房
  • 1974(昭和44)年6月5日