おんなのいっしょう
女の一生

冒頭文

人 布引けい    知栄の少女時代 堤 しず    野村精三  伸太郎   職人 井上  栄二    女中 清  総子    刑事一  ふみ    刑事二  章介  知栄     第一幕の一 堤家の焼跡。 昭和二十年十月のある夜。 正面右手寄りに、之だけが完全に残った石燈籠。左手に壕舎の屋根、舞台右手寄りに切石が二つ三つ積んである。高台と見えて地平線の空

文字遣い

新字新仮名

初出

「女の一生」文明社、1946(昭和21)年10月刊、初演は1945(昭和20)年4月

底本

  • 現代日本文學大系 83 森本薫・木下順二・田中千禾夫・飯沢匡集
  • 筑摩書房
  • 1970(昭和45)年4月5日