じんせいにおけるりごうについて |
| 人生における離合について |
冒頭文
天の原かかれる月の輪にこめて別れし人を嘆きもぞする 私たちがこの人生に生きていろいろな人々に触れあうとき、ある人々はその感情の質が大変深くてかつ潤うているのに出会うものである。そして経験によるとこの種の人々はその人生行路において切実な「別離」というものを味わった人々であることが多い。深い傷ましい「わかれ」は人間の心を沈潜させ敬虔にさせ、しみじみとさせずにはおかない。私は必ずしも感傷的にとはいわない
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 青春をいかに生きるか
- 角川文庫、角川書店
- 1953(昭和28)年9月30日、1967(昭和42)年6月30日43版