がくせいとせんてつ ――よげんそうにちれん――
学生と先哲 ――予言僧日蓮――

冒頭文

一 予言者のふたつの資格 日蓮を理解するには予言者としての視角を離れてはならない。キリストがそうであったように、ルーテルがそうであったように、またニイチェがそうであったように、彼は時代の予言者であった。普通の高僧のように彼を見るのみでは、彼のユニイクな宗教的性格は釈かれない。予言者とは法を身に体現した自覚をもって、時代に向かって権威を帯びて呼びかけ、価値の変革を要求する者である。予言者には宇

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 青春をいかに生きるか
  • 角川文庫、角川書店
  • 1953(昭和28)年9月30日、1967(昭和42)年6月30日43版