『しゅっけとそのでし』のついおく |
| 『出家とその弟子』の追憶 |
冒頭文
この戯曲は私の青春時代の記念塔だ。いろいろの意味で思い出がいっぱいまつわっている。私はやりたいと思う仕事の志がとげられず、精力も野心も鬱積してる今日、青春の回顧にふけるようなことはあまりないが、よく質問されるので、この戯曲のことから青春を思いかえすことがある。 私の青春はたしかに純熱であった。私は悔いを感じない。人生に対し、真理に対し、恋愛に対し、私のうけたいのちと、おかれた環境とにおいては、
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 青春をいかに生きるか
- 角川文庫、角川書店
- 1953(昭和28)年9月30日、1967(昭和42)年6月30日43版