ラ・ベルとラ・ベート(うつくしひめとかいじゅう) |
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣) |
冒頭文
むかし昔、ある所に、お金持の商人(しょうにん)がいて、三人のむすこと三人のむすめと、つごう六人のこどもをもっていました。商人には、お金よりもこどものほうが、ずっとずっとだいじなので、こどもたちたれも、かしこくしあわせにそだつように、そればかりねがっていました。 三人のむすめたち、たれも、きれいに生まれついてきているなかで、いちばん末の女の子は、きれいというだけではたりない、それこそ照りか
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 世界おとぎ文庫(イギリス・フランス童話篇)妖女のおくりもの
- 小峰書店
- 1950(昭和25)年5月1日