ジャックとまめのき
ジャックと豆の木

冒頭文

一 むかしむかし、イギリスの大昔、アルフレッド大王の御代のことでございます。ロンドンの都からとおくはなれたいなかのこやに、やもめの女のひとが、ちいさいむすこのジャックをあいてに、さびしくくらしていました。かけがえのないひとりむすこですし、それに、ずいぶんのんきで、ずぼらで、なまけものでしたが、ほんとうは気だてのやさしい子でしたから、母親は、あけてもくれても、ジャック、ジャックといって、それこ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界おとぎ文庫(イギリス・フランス童話篇)妖女のおくりもの
  • 小峰書店
  • 1950(昭和25)年5月1日