ちかまつはんじのし
近松半二の死

冒頭文

登場人物 近松半二(ちかまつはんじ)竹本染太夫(たけもとそめだいふ)鶴澤吉治竹本座の手代(てだい) 庄吉祇園町(ぎをんまち)の娘 お作女中 おきよ醫者供の男 天明(てんめい)三年、二月下旬の午後。京(きやう)の山科(やましな)、近松半二の家。さのみ廣からねど、風雅なる家の作りにて、上(かみ)の方(かた)に床の間、それに近松門左衞門(もんざゑもん)の畫像の一軸をかけてあり。つゞいて違ひ棚、上には古

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「文藝春秋」1928(昭和3)年10月

底本

  • 日本現代文學全集34 岡本綺堂・小山内薫・眞山青果集
  • 講談社
  • 1968(昭和43)年6月19日