パルテノン
パルテノン

冒頭文

παραμένει γὰροὐ         ——— Menandros 一 とうとう! ——アクロポリスの西の坂道を車で駈け登りながら思った。——とうとうパルテノンを見る日が来た。紀元前五世紀のペリクレスのアテナイの文化の抜萃(エピトミ)といわれるパルテノン、世界に二つとない美の結晶と謳われるパルテノン、簡素で逞ましいドリス様式と優雅ですっきりしたイオニア様式の融合した華麗の

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界紀行文学全集 第十六巻 ギリシア、エジプト、アフリカ編
  • 修道社
  • 1959(昭和34)年6月20日