きいろなかお
黄色な顔

冒頭文

私は私の仲間の話をしようとすると、我知らず失敗談よりも成功談が多くなる。無論それらの話の中では、私は時によっては登場人物の一人になっているし、でなくても私はいつも深い関心を持たせられているのだが、——しかしこれは何も、私の仲間の名声のためにそうするわけではない。なぜなら事実において、私の仲間の努力と、多種多様な才能とは真(しん)に称讃すべきものではあったけれども、それでもなお、彼の思案に余るような

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界探偵小説全集 第三卷 シヤーロツク・ホームズの記憶
  • 平凡社
  • 1930(昭和5)年2月5日