てつがくにゅうもん
哲学入門

冒頭文

序 哲学に入る門は到る処にある。諸君は、諸君が現実におかれている状況に従って、めいめいその門を見出すことができるであろう。ここに示されたのは哲学に入る多くの門の一つに過ぎぬ。しかし諸君がいかなる門から入るにしても、もし諸君が哲学について未知であるなら、諸君には案内が必要であろう。この書はその一つの案内であろうとするものである。 哲学入門は哲学概論ではない。従ってそれは世に行われ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 三木清全集 第七巻
  • 岩波書店
  • 1967(昭和42)年4月17日