きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙

冒頭文

一 偖(さて)、お話も次第に申し尽し、種切れに相成りましたから、何か好(よ)い種を買出したいと存じまして、或お方のお供を幸い磯部(いそべ)へ参り、それから伊香保(いかほ)の方へまわり、遊歩かた〴〵実地を調べて参りました伊香保土産のお話で、霧隠伊香保湯煙(きりがくれいかほのゆけぶり)と云う標題に致してお聴きに入れます。これは実際有りましたお話でございます。彼(あ)の辺は追々と養蚕が盛(さかん)

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 圓朝全集 巻の三
  • 近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
  • 1963(昭和38)年8月10日