あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ) 01 じょ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 01 序

冒頭文

今を去る三十年の昔、三題(だい)噺(ばなし)という事一時(いちじ)の流行物となりしかば、当時圓朝子が或る宴席に於(おい)て、國綱(くにつな)の刀、一節切(ひとよぎり)、船人(せんどう)という三題を、例の当意即妙(とういそくみょう)にて一座の喝采を博したるが本話の元素たり。其の時聴衆咸(みな)言って謂(い)えらく、斯(か)ばかりの佳作を一節切の噺(はな)し捨(ずて)に為さんは惜(おし)むべき事ならず

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 圓朝全集 巻の三
  • 近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
  • 1963(昭和38)年8月10日