だいしんかさいき
大震火災記

冒頭文

一 大正十二年のおそろしい関東大地震の震源地は相模(さがみ)なだの大島(おおしま)の北上(きたうえ)の海底で、そこのところが横巾(よこはば)最長三海里、たて十五海里の間(あいだ)、深さ二十ひろから百ひろまで、どかりと落ちこんだのがもとでした。 そのために東京、横浜、横須賀(よこすか)以下、東京湾の入口に近い千葉県の海岸、京浜間(けいひんかん)、相模の海岸、それから、伊豆(いず)の、相模なだに対

文字遣い

新字新仮名

初出

「赤い鳥」1923(大正12)年11月

底本

  • 鈴木三重吉童話集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1996(平成8)年11月18日第1刷発行